アクアアスリートって何??

アクアアスリート&パーソナルスイムコーチ 平野 修也 Official Blog

Road to World Games 2017 ポーランド・ヴロツワフ その6

おはようございます!
アクアアスリートの平野修也です。


いよいよ、ワールドゲームズ開幕まで1週間を切りました。
出国まではあと4日。

いまさら強度の高い練習などをやっても
疲労が溜まるだけですので、基本的には身体を労わる生活になっています笑


昨日は、ライフセービング ワールドゲームズ日本代表メンバーで
有志の練習会を開催。

短水路(25mプール)ですが、
それ以外は本番の会場とほぼ同じ環境で練習をすることができました!

バックプレート付きスタート台(陸上でいうところのスターティングブロック)
水深2.5m

この2つはかなり重要になります。

バックプレート付きスタート台

競泳でも国内主要大会はもちろん、国際大会においても必ずと言っていいほど設置されているスタート台。
ライフセービングでの国際大会でも僕の経験上はバックプレート付きのスタート台で
レースを行なっています。

水深2.5m

国内でもなかなかお目にかかれない水深2.5mプール。
ここ最近の国際基準となっているのは3mプール。
横浜国際プールのサブプールは2.5m設定の為、今回ワールドゲームズで使用されるプールの水深と条件は同じとなります。


ここでしか出来ないことをやる!!

この条件で出来ることを最優先にしつつ
リレー種目の引継ぎなどを行いました。


バックプレート付きスタート台については
あるか ないか で泳速に著しい差が出てしまうので、無くてはならないもの。


また、水深2.5mが何に関係あるのかと言うと…
ライフセービングのプール競技では溺者を想定したマネキン人形を使用して競技を行います。
このマネキン人形には水を入れることができ、種目によって水の入れる加減が決まっています!

僕が出場する種目では
マネキン人形を満水にして使用。重さで言うと約40kg。

当然水底に沈む。

水底に沈んでいるマネキン人形をピックアップ(引き揚げる)し、
泳いで搬送するという種目。

他の種目でも満水のマネキン人形を使用する種目もある為に
2.5mの環境で練習することは非常に重要になってきます!



その他には
障害物スイムという種目の練習も実施。
壁から12.5mの位置に、縦幅70センチの策を設定。
水面を基準に設定しますので、水面から70センチ以上潜って
障害物をクリアして泳がなければなりません。

ちなみにこの種目は僕の得意種目でもあり、
この障害物のリレーでは昨年の世界選手権では銀メダルを獲得!


今回のワールドゲームズではこのリレー種目で世界新記録と優勝を狙ってます。



言葉にするとなかなかボリュームある練習をしてるように感じたかと思いますが、
実際には1000mも泳いでいません!

ほぼ局所的な技術練習だったので、
そこまで疲労も溜まっておらず気持ちいい疲労感で練習を終えることができました!!


急遽だったにも関わらず
日本代表の直前練習ということで、
予約を調整していただいた横浜国際プールの責任者の方には
大変感謝しております。


最後になりますが、
練習会の終盤に障害物スイム(25m)タイムトライアルを実施した映像をご覧になってください。
世界トップクラスの技とスピード!
バタフライスタイルは世界でも僕しかやってないのでは?というくらい少なく、
使い手がいないスタイルです。
※ルール上、スタート後に一度浮上してから障害物を潜らなければいけない。
とあるのでスタート直後にバタフライを1ストローク入れています!

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ワールドゲームズまで、あと6日…